EFハンドと呼ばれるカルシウム結合部位を4個所含む分子量1.6万前後のタンパク質で,カルシウムイオンセンサーとして働く.真核生物にほぼ普遍的に見いだされ,動植物間でもアミノ酸配列の保存性は高い.細胞内カルシウム濃度の上昇によりカルシウム結合部位にカルシウムイオンが結合し,その構造変化をもたらすことにより標的タンパク質に対する結合活性が変化し,標的となる酵素の活性や輸送タンパク質の機能制御を行っている.カルシウムのセカンドメッセンジャーとしての機能を仲介するタンパク質である.