目に見えない長波長の電磁波であり,赤外放射,熱放射とも呼ばれる.太陽放射を短波放射と呼ぶことに対する用語で,一般には地球の大気や地表面が出す波長4~100μm付近の放射をいう.地球大気に含まれる水蒸気,二酸化炭素,オゾンなどの気体は,特定の波長の長波放射を強く吸収してその場の温度を上昇させる.大気は温度によって決まる長波放射を出しており,この放射を特に大気放射という.