無傷葉緑体

無傷葉緑体[intact chloroplast] †

　 包膜を保持したまま単離した葉緑体をさす．現実には，包膜の損傷の程度に応じて，さまざまな標品がありうる。完全に無傷なものは，代謝調節の解析にも有効であると思われるが，そうした標品を得ることのできる植物・藻類は多くない。一般に無傷葉緑体は，光合成代謝産物の解析，光合成調節の解析などに用いられるほか，in organelloタンパク質合成の解析にも有用である．このほか，包膜の単離，核様体の単離，葉緑体DNAの単離などの原料としても重要である．

関連項目 †

• 葉緑体の単離

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