寒地植物のうち森林限界線より高緯度の地(寒帯)に生育する植物.短い生育期間と低温,栄養塩の不足のために成長は遅い.光合成速度は比較的弱い光(400μmol m-2 s-1程度)で飽和する.コケ類の光合成活性は降雨や雪解け水に依存する.光合成の最適温度は10~15℃前後.北極にはキョクチヤナギやチョウノスケソウ,ムラサキユキノシタなど,南極にはコケ類や地衣類のほかにヤナギ属やナデシコ科が見られる.