土壌に含まれる水分をさす.土壌水分の含量は試料として採取した土壌の重量(W)と105℃で恒量になるまで乾燥した後の重量(Ws)から計算し,(W-Ws)/Wsを含水比,(W-Ws)/Wを含水率という.湿状態の土壌水分は土壌粒子のつくる間隙に表面張力で保持され,水分の含量と保持力の関係は土壌の粒径組成,腐植含量などによって変わる.土壌水分が少ないほど水分保持力は強くなり,植物は吸水しにくいが,土壌水分は多すぎても通気性不良になる.