ベンソン[Benson, A.A.]

  Benson, Andrew(Andy) A., 1917-.米国カリフォルニア(Modesto)に生まれ,カリフォルニア大学バークレー校卒業,カリフォルニア工科大学でPh.D.(化学1942)を取得し,バークレー校でルーベンケーメンらの11C, 14Cを用いた光合成研究に参加した. 1946年から同校カルビン研究室に移り,二人で14CO2光合成炭素経路の研究を開始した.光合成の初期産物3-ホスホグリセリン酸(PGA)の同定およびCO2受容体リブロース1,5-ビスリン酸(RuBP)の発見のほか共同研究者の指導にも当たったので,完成したC3回路はカルビン・ベンソン回路とも呼ばれる.ペンシルバニア州立大学(農芸化学1955-1961)では中性子活性化法による脂質代謝の研究で,植物スルホリピドホスファチジルグリセロール(丸尾と共同)を発見した. 1962年から退官までスクリップス海洋研究所(カリフォルニア大学サンディエゴ校)所長として,さんご共生体の脂質代謝,海洋の低リン酸環境でリン酸代替となる砒酸代謝の役割などの研究がある.

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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:46:26