プラストーム[plastome]

  色素体ゲノムを示す歴史的な用語.葉の斑入りが非メンデル遺伝するという現象から,核以外の細胞質の部分にも遺伝子が存在すると考えられるようになり細胞質中の遺伝因子をプラズマジーンと呼ぶようになった.なかでも葉緑体に存在すると想定される遺伝子はプラストームと呼ばれ,斑入りの遺伝現象などの説明に用いられてきた.プラストームは当初は遺伝現象の説明のための仮想的なものであったが,葉緑体ゲノムが単離されその構造が明らかになっている今日では,プラストームは色素体ゲノムと同義に使われている.


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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:42:58