フォトダイオード[photodiode]

  光により伝導帯に電子を励起して外部に電流を取り出す簡便な半導体光検出器.シリコンやガリウム砒素などのフォトダイオードが一般的で,紫外,可視,赤外にわたる広い波長領域の光を検出できる.高時間分解能で高感度な検出には,電子増幅効果ももつアバランシェダイオードが使われる.簡便な分光装置はフォトダイオードを用いるものが多い.高精度の測定に用いられる光電子増倍管(光半導体と電子増幅に必要な高電圧印加陰極の10段程度の組み合わせで,少ない光子でも多くの電流を得られる電子管)のように高圧の電源装置がいらないのも特徴.数百のフォトダイオードを並べた素子(フォトダイオードアレイ)と分光器で,広い波長光を同時にとらえるマルチアレイ分光器もある.ダイオードとは少し原理の違うCCD素子利用のイメージング分光も行われている.

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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:45:38