フェロケラターゼ[ferrochelatase]

  EC 4.99.1.1.プロトポルフィリンⅨと2価鉄よりプロトヘムを生成する反応を触媒する酵素.成熟タンパク質の分子量は3.6~4.8万.動物細胞や酵母ではミトコンドリア内膜に局在するが,高等植物の光合成組織では,そのほとんどが葉緑体チラコイド膜に存在している.反応には酸素除去と還元剤が必要で,また脂質が酵素の賦活剤である.比較的広い基質特異性をもち,2価鉄のほかに亜鉛やコバルトを,またポルフィリン類縁体であるデューテロポルフィリンやメソポルフィリンを基質として使用できる.高等植物ではこれまでに主に光合成組織および非光合成組織で発現する,2種類の異なるアイソザイムの存在が明らかとなっている.


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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:44:14