開環状テトラピロール構造の青緑色色素.ヘムオキシゲナーゼによるヘムの開環により生成する.天然には,Ⅸ型異性体ヘムのα位で開環したビリベルディンIXαとして存在する.動物ではヘムの分解中間物として扱われているが,植物界では単に分解産物のみならず,藻類の光合成色素であるフィコビリン(→フィコビリンの生合成)や植物赤色光受容体フィトクロムの発色団であるフィトクロモビリンの前駆体である.