シャペロニン[chaperonin]

  分子シャペロンの一種.高温などのストレス条件や翻訳時に様々なタンパク質分子と相互作用して,その機能維持や折りたたみ,サブユニットの会合などを助ける役割をするタンパク質を分子シャペロンという.その多くは熱ショックタンパク質(HSP)と呼ばれる一群に属するが,それらは高温に限らず多様なストレスでその発現が誘導される.分子シャペロンは2つのグループに分類できる. Hsp70などのシャペロンは折りたたまれていないポリペプチドを可溶に保つ.Hsp60やGroELなどはシャペロニンとも呼ばれ,7量体リングが二つ重なった構造をしている。リングの内部の空洞に折りたたまれていないポリペプチドを取り込み、その高次構造形成を助ける。植物では葉緑体にあり、シアノバクテリアもよく似たタンパク質を持っている.

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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:42:51