サリチル酸[salicylic acid]

  オルソ位に水酸基をもつ安息香酸でトランス桂皮酸から生合成される.植物由来の解熱,鎮痛剤として紀元前4世紀から人に利用されている.植物生理作用としてエチレン生成の阻害,ウキクサの花芽誘導,サトイモ科アルム属の花の発熱反応の促進,植物病原抵抗性の誘導などがある.この病原抵抗性誘導は感染特異的タンパク質(PRタンパク質)を介して行われる.サリチル酸のメチル誘導体は揮発性の植物の情報伝達物質.


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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:42:54