クロラムフェニコール[chloramphenicol]

 C11H12Cl2N2O5.分子量323.1.放線菌 Streptomycesvenezuelaeから得られた抗生物質であるが,現在では合成法により製造されている.リボソームの50Sサブユニットに作用し,ペプチド結合形成や,ペプチド鎖のtRNAからの遊離を阻害することによって,細菌のタンパク質合成を特異的に阻害する.グラム陰性菌に対して強い作用を示すが,グラム陽性菌にも作用する.また,真核細胞のミトコンドリアと葉緑体(色素体)のタンパク質合成を阻害する.


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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:43:14