アーノン[Arnon, D.I.]

  Arnon, Daniel I., 1910-1994.米国の植物生理学者.ポーランドのワルシャワで出生.18歳のときに米国に移住.第二次大戦中の軍役期間を除いて研究活動の大部分をカリフォルニア大学バークレイ校で過ごした. Hoaglandのもとで植物の生育に必要な微量元素の研究をはじめ,モリブデンやバナジウムなどが植物や藻類にとって必要なことを明らかにした. 1954年に葉緑体の光リン酸化を発見し,さらに葉緑体が二酸化炭素固定を含む完全な光合成器官として機能することを生化学的に示した.その後フェレドキシンフェレドキシン-NADPレダクターゼの精製と結晶化などを進め,光化学系Ⅰの還元側の機能解析を行った.また,各種の細菌の二酸化炭素同化の経路の解明や葉緑体の光化学系,電子伝達系,循環的光リン酸化系の構成についての研究を展開した.


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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:45:05